2010年6月22日火曜日

「清水の舞台から飛び下りる」の由来

【読み方】


きよみずのぶたいからとびおりる

【解釈】
思い切った決断をするとき、「清水の舞台から飛び下りたつもりで・・」というフレーズが使われることがある。「清水」は「シミズ」じゃなくて、「キヨミズ」と読む。麻生首相じゃないから読み違えてはいけない。

清水の舞台から、一番初めに飛び下りた人は検非違使(けびいし=今でいう警察官)だそうだ(『宇治十位物語』)。この警察官が見回りのとき、数人の若い無頼の者と遭遇し、多勢に無勢で飛び下り、難を逃れたという。

これがきっかけとなったかどうかわからないが、江戸時代には、この舞台から命をかけて飛び下りると願いが叶うという一種の庶民信仰のようなものが流行ったという。
『成就院日記』には、234人も飛び下りた人がいたと書かれているそうだ。ちなみに、飛び下りた際に死亡する人は15パーセントくらの確率だそうだ。
【意味】

京都の清水寺観音堂の舞台は高い崖の上に造られており、相当の勇気がないと、そこから飛び下りることはできない。また、飛び下りてしまえば命の保証はないことから、一生に一度というほどの大決断をするたとえ。

【用例】
清水の舞台から飛び下りる思いで大金を投じて買った絵。

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